人事異動は成長のチャンス

人事異動とは、企業に所属するスタッフの配置転換です。
企業によっては単純に「異動」と呼ばれる場合もあり、年に何回実施されるのか、だいたい決まっています。これは業務命令であり、スタッフは指示通りに配置転換を受け入れるのが通例です。
スタッフと上司の間で面談があり、ある程度はスタッフの意向に配慮されることもあります。社内の暗黙のルールで、年齢や勤務年数によって配属部署や役職がだいたい決まっている場合もあります。

人事異動の命令が出ると、所属部署はそのままで、勤務する支店が変更になることもめずらしくありません。
配偶者や子どもがいる場合、家族全体で引っ越すのか、単身赴任をするのか決断を迫られます。勤務先が海外支店の場合は特に大きな決断になります。
インパクトが大きな異動は、まったく経験のない部署で勤務したり、グループ企業への出向を命じられる場合です。

新しい環境での仕事は誰でも緊張しますし、不安もあるはずです。しかし、新しい経験ができるいいチャンスだと考えて仕事に取り組みましょう。
未経験の職場に配属されると落ちこんでしまう人もいるようですが、新しい経験を積むことで、それまでの経験と合わせて複数の分野で経験を持つスタッフになれます。
ひとつの分野で専門家になるのも良いですが、複数の分野を知るスタッフも企業内で重宝されるでしょう。
人事異動は会社員にとって大きなイベントですが、どのような命令が出ても成長のチャンスになるのです。